伝えておきたいエピソード

12月28日から公開される『こんな夜更けにバナナかよ』

この映画の主人公は国立療養所八雲病院で療養していました。

私も小学5年生までそこの療養所にいました。

つまり私と鹿野さん(主人公)は同じ時期にいたはずです。

彼は三つ年上でしたので、私が小学4年生の時に彼は中学一年生でした。

しかし私は全く面識はなく・・・・😅

八雲病院の事はあまりよくおぼえていません。


鹿野さんはこの本の中で八雲病院について、ただただ自由などなく寄宿舎のような生活だった。早くこの世界から抜け出したい と言っていたようです。

私からの八雲病院のその当時の印象は、家族から離れ(家族は他県で生活していて、5年間ほとんど会うことはなかった)ほぼ孤立してしまった子供の私をかわいそうに思った看護婦さん達の愛情に包まれて育ったので、悪い印象はなく、その後千葉に来てからの生活とはくらべものにならないくらいでした。

年齢が若干違うという事や、置かれている状況の違いで大きく変わってしまうものなのですね。

思春期という多感な時期の少年にとって、病院の生活はかなり自由がなく厳しく感じてしまうのは当然の事だと思います。

そして自由を求め、なんとか病院を抜け出し生活するというチャレンジをしたくなるのでしょう。


高野岳志さんは私より5つ年上なので鹿野さんより2つ年下ですね。

ということは日本で一番初めに障害者の自立生活を始めたのはやはり

高野岳志さんということになると思います。


今は重度身体障害者の療養を兼ねた病院はまだまだスタッフの人数は足りていないように感じますし、十分なプライバシーの確保は出来ていないと思います。しかし、昔に比べると療養者の生活はかなり改善されてきました。そして昔のような理不尽な扱いを受ける事は無くなってきたと思います。

重度の身体障がい者が普通に生活する権利を得るために懸命に闘ってきた先輩達の気持ちを無にしないように、これからもバリアフリー推進するために頑張っていかなければと思うのです。





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最近深刻化してきている地球危機について様々な情報を基に地球の未来を考え、今何をしなければいけないのか? 日々模索しております。 もう時間がありません! 未来の子供を守るために・・・